鉄道模型コンテスト2026をレポート! 全国の高校生の出展作品の紹介 画像

一般社団法人 鉄道模型コンテスト事務局が主催する、鉄道模型のレイアウトや車両の制作を競う「鉄道模型コンテスト2026」が新宿住友ビル 三角広場にて開催されました。 

出展者による製作物の展示や特別企画も充実しており、1日中楽しめるイベントでした。 

この記事では、「鉄道模型コンテスト2026」の中でも「第18回全国高等学校鉄道模型コンテスト」の出展作品や特設ブースの様子について紹介します。  

「鉄道模型コンテスト2026」概要  

エントランス画像

鉄道模型コンテスト2026は、鉄道模型のレイアウトや車両の制作を競うコンテストです。  

ものづくりの学術コンテストである高校部門(全国高等学校鉄道模型コンテスト)と一般部門(ミニジオラマサーカス・T-TRAK)に分かれ、手のひらサイズから畳1畳の大型レイアウトまで、全国各地から寄せられた思いのこもった鉄道模型ジオラマ作品が出展されています。  

【開催日時】 

2026年8月7日(金)~2026年8月9日(日) 

9:45~18:00(最終日は17:00まで) 

【開催場所】 

新宿住友ビル 三角広場 

〒160-0023 東京都新宿区西新宿2丁目6番1号 

第18回全国高等学校鉄道模型コンテストの出展情報

全国高等学校鉄道模型コンテストは、鉄道模型・ジオラマの制作活動を行なっている高校生に、自由な発表や交流の場を与え、その活動の成果を公正に評価することを目的としたものづくりのコンテストです。   
全国高等学校鉄道模型コンテスト実行委員会が運営していて、今年で第18回目の開催となります。

出場校1:白梅学園清修中学校・清修中高一貫部

白梅学園清修中学校・清修中高一貫部は2025年に最優秀賞を受賞した学校で、今年はモジュール部門と一畳レイアウト部門で出場されました。 

モジュール部門では、京都の伊根の舟屋をテーマに現地の風景を再現していました。 

プラキットと角材を使用して小屋を再現し、細かい建物や看板な3Dプリンターを活用されたそうで、制作期間は約2ヶ月とのことでした。 

白梅学園清修中学校・清修中高一貫部ジオラマ画像
白梅学園清修中学校・清修中高一貫部ジオラマ画像

作品の中の人々はただ存在しているわけではなく、お土産屋に入りたそうにしている人や人気の飲食店に並んでいる人、船の上でカモメに餌をあげている人など、それぞれの心情が伝わるように配置やポージングを決められているとのことでした。   

白梅学園清修中学校・清修中高一貫部ジオラマ画像
白梅学園清修中学校・清修中高一貫部ジオラマ画像

推しポイントは高台の鳥居から覗き込んだときに見える街並みとのことで、2人の学生が見ている景色を体験できる構図になっていました。  

白梅学園清修中学校・清修中高一貫部ジオラマ画像

また一畳レイアウト部門では、ジブリ作品の『魔女の宅急便』の世界をテーマにされており、劇中のシーンを再現しつつも一畳サイズに収まるレイアウトに仕上げていました。 

なお、本作品は鉄道模型コンテスト一畳レイアウト部門にて最優秀賞を受賞されました。 

基本的には3Dプリンターを使用して建造物を作成し、その上から様々な色で塗装することで、『魔女の宅急便』の街並みを再現しています。  

白梅学園清修中学校・清修中高一貫部ジオラマ画像

推しポイントは、劇中のシーンを再現した時計塔の広場部分です。 

釣り糸のような目で見える糸は使わずに、ストッキングをほどいた細かい糸を使用することで、主人公のキキが魔法の箒で本当に空中を飛んでいるように見えるという細かな設計がほどこされています。

白梅学園清修中学校・清修中高一貫部ジオラマ画像

実は作品の中に自転車に乗っているキキとトンボの姿もあり、細部までこだわって作られている作品でした。 

白梅学園清修中学校・清修中高一貫部ジオラマ画像

出場校2:灘中学校・高等学校   

灘中学校・高等学校はインドネシアのジャワ島のスラメット・リヤディ通りの風景を題材にした作品を展示していました。 

鉄道ファンの中でも人気の土地で、GoogleストリートビューやYouTubeで資料を集めながら、3Dプリンターやプラバンを駆使して制作されたそうです。 

なお、本作品は鉄道模型コンテストモジュール部門にて最優秀賞を受賞されました。 。

灘中学校・高等学校ジオラマ画像

推しポイントは、建物内部の見えない部分まで細かく作り上げているところだそうです。 

作品内の植物にもこだわりがあり、単なる街路樹ではなく、現地の植生を再現しており、 半紙やドライフラワー、3Dプリンターなど様々な手法を駆使して植物を制作されたそうです。   

灘中学校・高等学校ジオラマ画像

また、作品を横から見るとスラメット・リヤディ像を現地で観光しているような目線で見ることもでき、 忠実に現地の様子を再現していることが分かりました。 

灘中学校・高等学校ジオラマ画像

出場校3:​城北埼玉中学・高等学校  

城北埼玉中学・高等学校は昨年の鉄道模型コンテストで「旅する江戸川乱歩賞」を受賞した学校で、今回は路面電車が走る街並みを題材にした作品を出展していました。 

城北埼玉中学・高等学校ジオラマ画像

こだわりポイントは建物屋上にあるパイプや室外機で、プラモデルのランナーの端材を組み合わせて制作されたそうです。  

城北埼玉中学・高等学校ジオラマ画像

作品には、通学で使用されているスクールバスと同じカラーに塗装されたオリジナルの路面電車が走っており、物理部の協力のもと自動往復走行をしていました。  

城北埼玉中学・高等学校ジオラマ画像

また学校のマスコットキャラクターの「けやき丸」が作品内に隠れており、遊び心もある作品でした。 

城北埼玉中学・高等学校ジオラマ画像

出場校4:東京都立大崎高等学校 

東京都立大崎高等学校は昨年の鉄道模型コンテストで「文部科学大臣賞」を受賞した学校で、今回は大井町駅を再現した作品を展示していました。 

東京都立大崎高等学校ジオラマ画像

こだわりポイントは、紙に見えない質感を出したことだそうです。 

実は作品に使用された素材の9割が紙だそうで、プラバンや角材等の紙以外の素材はなるべく使用せず、紙を幾重にも重ねたり繋ぎ合わせたりしてホームドアや建物を作成することで、紙には見えない質感を出したそうです。  

東京都立大崎高等学校ジオラマ画像

苦労したポイントは、下段のトンネルのわずかな曲線を再現することで、何度も試行錯誤を重ねて絶妙なカーブを描くトンネルを追究されたそうです。 

東京都立大崎高等学校ジオラマ画像

出場校5:西大和学園高等学校  

西大和学園高等学校は近鉄大阪線の西青山駅を題材にした作品を展示していました。 

自然の中にポツンと存在する西青山駅の情景が素晴らしい、とのことで今回の題材に選定されたそうです。 

西大和学園高等学校ジオラマ画像

駅名標はCanvaで制作、印刷したことでリアリティのある仕上がりになっていました。  

西大和学園高等学校ジオラマ画像

作品内にあるバスは西鉄バスの模型を三重交通のバスと同じカラーに塗装することで、西青山付近の情景を再現していました。  

西大和学園高等学校ジオラマ画像

橋の柵には紙やすりを使用することで、錆びた質感のある橋に仕上がっていました。   

西大和学園高等学校ジオラマ画像

出場校6:岐阜県立加茂高等学校 

岐阜県立加茂高等学校は、JR東海中央本線周辺の観光地を一つにまとめた作品を展示していました。 

作品内にある建造物や人からは木曽路、中山道の歴史を感じられました。   

岐阜県立加茂高等学校ジオラマ画像

こだわりポイントである奥から前面に向かって架けられた桃介橋は、ワイヤーと木材を利用して手作業で組み立てられているそうです。 

一般的に橋の表現は、作品に対して横一直線に架けられることが多いですが、こちらは前面に向かう仕様になっていいて、迫力や立体感がより感じられる作品になっていました。 

岐阜県立加茂高等学校ジオラマ画像

美術部の鉄道模型好きの部員が集結して制作された作品ですが、展示されている人物などは他の美術部員によって塗装されていたりと、美術部の総力を持って作ることができた作品とのことです。  

岐阜県立加茂高等学校ジオラマ画像

実は、木曽の「寝覚めの床」は浦島太郎が玉手箱を開けた場所と言われており、今回の作品では浦島太郎と亀も登場していました。 

岐阜県立加茂高等学校ジオラマ画像

出場校7: 国立永靖高級工業職業学校 

国立永靖高級工業職業学校は台湾から参加された学校で、阿里山森林鉄道を題材にした作品を展示していました。  

国立永靖高級工業職業学校ジオラマ画像

展示されている鉄道車両は型を作成してレーザーで切断し、自分たちで作り上げた車両とのことで、鉄道模型さながらのクオリティでした。 

国立永靖高級工業職業学校ジオラマ画像

岩肌は樹皮、花は砂で制作されており、他校の作品にはないオリジナリティのある造形技法を用いた作品ですが、質感は実物と遜色のないクオリティでした。 

国立永靖高級工業職業学校ジオラマ画像

阿里山を舞台にしているため、作品内には阿里山の先住民族もいて、台湾の文化を知ることもできました。 

国立永靖高級工業職業学校ジオラマ画像

カトー出展ブース

鉄道模型コンテスト2026では、鉄道模型やジオラマの材料を制作・販売している株式会社カトーのブースもあり、Nゲージができるまでの過程が紹介されているブースやお子様向けのジオラマ体験コーナーがありました。  

カトー出店ブース画像
カトー出店ブース画像

また新商品の発表もあり、京王帝都電鉄5000系、5100系の冷房改造車と冷房増備車が紹介されました。  

カトー出店ブース画像
カトー出店ブース画像

他にも鉄道模型の製造時に使用される材料や、製造過程で作られる端材、製造途中のパーツの展示もされており、鉄道模型ファン必見のブースでした。 

カトー出店ブース画像
カトー出店ブース画像

 

【まとめ】鉄道模型コンテスト2026は全国の鉄道模型・ジオラマファンの熱い思いが集まったイベント! 

この記事では、鉄道模型コンテスト2026の展示情報を紹介しました。 

各出場校による作品展示や特設ブースもあり、鉄道模型・ジオラマを様々な角度から楽しむことができるイベントでした! 

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